身も心もしずかに ほほえむ

RFS研究所

2010年04月16日 12:48

音楽系の映画の感想をいくつか。

扉をたたく人
「初老の大学教授と移民青年との心の交流を描いた感動ヒューマン・ドラマ。妻を亡くして以来、心を閉ざす孤独な男が、ひょんなことから出会ったジャンベ(アフリンカン・ドラム)奏者との友情を通じて次第に本来の自分らしさを取り戻していく姿を、9.11以降非常に厳格な措置を講ずるようになったアメリカの移民政策を背景に綴る。」

ジャンベを学びはじめて、どんどん楽しくなっていく感じの部分がそれほど長く続かなくてちょっと残念だったけど、この作品でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたらしいリチャード・ジェンキンスと女優のヒアム・アッバスが抑えたよい演技を見せてくれました。

僕のピアノコンチェルト

「人並み外れたIQを持ち、ピアノを弾かせればまるで巨匠のような腕前を披露する天才少年、ヴィトス。やがて両親のレオとヘレンは、息子を一流のピアニストに育てるべく音楽学校に通わせることを決意する。しかし両親の過剰な期待がありがた迷惑でしかないヴィトスにとって、お祖父さんだけが唯一の理解者であり、お祖父さんと一緒に過ごしているときだけが心の安まる時間だった。やがて12歳となったヴィトスの生活はますます息苦しく孤独なものとなっていた。そんなある日、ヴィトスはマンションから落ちたところを発見される。怪我はなかったものの、事故の後遺症で高いIQもピアノの才能も失い、すっかり普通の男の子になってしまったヴィトスだったが…。」

主人公を演じる少年は、「自身も国際的なコンクールでの優勝実績を持つ新進ピアニストで、劇中の演奏シーンも彼自身がこなしている」そうで、スゴイですねぇ。いい味だしてるおじいちゃんとの心温まる交流、幼い恋。ドイツ語っぽい言葉をしゃべってるなと思ったらスイス映画でした。アメリカ映画だったら同じ内容でももっと明るく突き抜けるのでしょうけど、なかなか楽しい映画でした。

すべてをあなたに

「ガイは怪我したドラマーの代わりに、友人ジミーのバンドに参加した。彼がジミーの作曲した“ザット・シング・ユー・ドゥ”を速いビートで演奏すると、これが大受け。メジャー・デヴューまでとんとん拍子に話は進み、彼らは一躍人気スターとなるが……。60年代を舞台にした、ロック・バンドの青春と恋を描いた作品。トム・ハンクスの映画初監督作品で、脚本、出演だけでなく、オリジナル曲の作成にまで関わる熱の入れようだ。登場する歌手たちの元ネタがわかれば、さらに楽しめるかも。」

アメリカ版ビートルズ風味といった感じで、軽~く楽しめる映画。結構好き。

トム・ハンクスは、結構好きでした。むか~しむか~しビデオで借りてみた「ビッグ」とかコメディアンだったころから好きでよく見てました。

古典的名作の「カサブランカ」のパロディで、タイ(という設定)の田舎で女性を口説こうとして現地のおじいちゃんを「サム」と呼んで、妙な中国風の琴みたいな楽器で「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」を弾かせてたばかばかしい「ピース・フォース」とかいう映画も結構好きだったなぁ。

そういえばその元ネタである「カサブランカ」を初めてみたのは、インドの地方都市で当時(20~30年ぐらい前かな?)始まったばかりのレンタルビデオ屋さん(ビデオデッキとテレビも貸してくれる)でした。

もしかすると、ロビン・ウィリアムズの名作「いまを生きる」で生徒たちが机の上に立ち上がっていく姿を見て感動したのも、同じレンタルビデオ屋さんだったかも。

ロビン・ウィリアムズも名作が多いですよね。コメディアン出身は名優になる人が結構いますよね。

コメディアン系で音楽ものといえば「ブルース・ブラザース」は超名作ですよね。
レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、ジェームズ・ブラウン、チャカ・カーン。楽しすぎです。

ところで、家にテレビがないせいで、バンクーバー・オリンピック開会式で
「We are the World」のハイチ版のができていたことを知りませんでした(^^;;

25年前のビデオ、曲は何度も何度も繰り返し聞いていました。

昔のオリジナル版(画質は悪いけど、歌詞とアーティスト名付き)
We are the world アーティスト名&歌詞付 日本語訳付

少しずつかわりばんこに歌っているのに、個性出まくりで、感動せずにはいられません。

今度のも決して劣らない、ラップとかも入って現代的な素晴らしい曲になっていました。

We Are The World 25 For Haiti 【日本語字幕/修正版】」

もっと高画質で見たければ↓

H264 1280×720P HD Video- We Are The World 25 For Haiti - 日本語訳字幕

感動しました。曲を買うと寄付されるiTunesストアで曲とビデオを購入しました。

聞いていると、今は亡きレイ・チャールズの声が聞こえる!(まぁ、亡くなったマイケルも昔のビデオで出演してますけど)

レイ・チャールズの自伝映画「Ray/レイ」で主演のジェイミー・フォックスがそっくりに歌ってました!

でもそれよりもびっくりしたのは、トニー・ベネットが歌っていたこと。
1950年デビューで、グラミー賞を受賞した「霧のサンフランシスコ」が1962年のアルバム!!!私がジャズ喫茶でバイトしていた30年前でさえジャズの古典だったのに・・・
80才を超えているのに豊かな歌声でした。

ずっと本のことを書いてきましたので、今回も。
ベトナムの禅僧ティク・ナットハン師による「小説ブッダ―いにしえの道、白い雲」という本を1~2ヶ月まえに読了しました。仏陀の教えをわかりやすく伝えてくれる良い本でした。

解説ページに載っていた同じ著者の(「安般守意教」一六項目の簡略版)と書いてあった言葉がこの本のエッセンスを表していると思いました。

息をすって 私はしずか、息をはいて 私はほほえむ。この今に生きることこそが、すばらしい一瞬(ひととき)。身も心もしずかにほほえむ。いまこのままが すばらしい一瞬(ひととき)。

「息をはいて 私はほほえむ」 私はほほえむというのがすごいです。

「身も心もしずかに ほほえむ。いまこのままが すばらしい一瞬(ひととき)。」

同じ仏陀系で、「聖(セイント)☆おにいさん」というコミックも大好きです。仏陀とキリストが立川の安アパートで共同生活。この中の仏陀は、シルクスクリーンでTシャツにプリントするのが大好きで、マンガ喫茶で「ブッダ」を読んで「手塚治虫スゲェ」とか涙してたりしてます。仏陀とかキリストとかのストーリーを知っている人ならさらに笑える漫画です。この本もすごいです・・・


酒井

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