First Finale
うちのカーオーディオは、CDを入れると
勝手に楽曲を圧縮して取り込む。
やめて、と言ってもやめてくれない。
(次にCDを入れると、続きから登録を始める)
再生は、新しく登録したものから順番に流れる。
順番を入れ変えることはできない。
(本当は自分でプレーリストを作れるらしい)
だから、例えばあるアーティストのCDを
昔のものから順番に再生したければ、
新しいものから順番に登録する必要がある。
スティービー・ワンダーのCDは、
車の中ではこのように再生される。
1970 Signed, Sealed, and Delivered
1971 Where I'm Coming From
1972 Music of My Mind
1972 Talking Book
1973 Innervisions
1974 Fulfillingness' First Finale
1976 Songs in the Key of Life
1980 Hotter Than July
本当は、
1969 My Cherie Amour
を2か所で注文してたのだが、結局入手不能だった。
どれもすばらしい。
ほとんどが名盤と言えるような作品だ。
なかでも一番の名盤といえば、
キー・オブ・ライフだろうと思う。
でも好きなアルバムと聞けば、人それぞれ。
私は、Fulfillingness' First Finaleかな。
「充実した、充足した」という意味の「fullfiling」という形容詞を無理矢理名詞にしてある。
「'」は何を意味するのだろう。
そして、ファースト(最初の)フィナーレ(第一幕終了かな)。
キー・オブ・ライフの前までの。
ある種のゆるさが心地よい。
他のCDよりもやさしさ成分が多めに作られているみたいな。
5オクターブ半の声域を持つミニー・リパートンの
バックコーラスも気持ちよい。
最近知ったのだが、このCDを作る前に、
生死に関わる大きな事故にあったらしい。
その体験が、彼の目(見えないけど)を、
積極的に愛を選択するように、
より美しさを選ぶように変えたのかもしれない。
酒井
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