なんとなく救われる

RFS研究所

2010年12月01日 00:09

昔は、時代物とか読んだことがなかったんです。
特に日本の・・・時代劇?まったく読む気なし、という感じで。
年末になると必ずやる赤穂浪士とか、いまだにテレビで見たことないし・・・

でも読んで見ると面白いものがたくさんありました。
大佛次郎の赤穂浪士だって実はすごく面白い話しなんですね。
毎年、毎年、飽きずに番組を作るわけが少しわかりました。

時代劇といえば、子供のころは、
素浪人 花山大吉(1969-1970年放送)がすごく面白かったような記憶がある。
後は遠山の金さん(中村梅之助版1970-1973年放送)を
家族全員で毎週見てたかな。

どんだけ昔の話やねん、と突っ込みたくなりますね。
相当長い間テレビをほとんど見ない暮らしをしていたので、
当然時代劇も見てないわけです。

小説となると、この数年で初めて読み始めた、という感じです。
で、先月のはじめぐらいから読み始めたのが、藤沢周平。

とりあえず短編集を読んでみたのですが、
最後に必ず少し報われるというか、
ハッピーエンドというわけではないのだけど、
少し良くなったり、うまく落としどころにはまったり、
なんとなく救われた気持ちになれる話しばかりでした。

楽しい気持ちになるというか、
作者の人に対するやさしい視線というか、
安心感というか。

そういう落ちばっかりなのが、
読んでいるうちにどんどんうれしくなってきて、
次の本を読むころには、
さて、この話しはどう救ってくれるんだろう、
どう楽しく終わってくれるんだろうって、
それが楽しみになって、
思わずわくわくしちゃいました。

確かに、ほかの本ではそうでないものもありました。
でも、小さな幸せを探して、また次を読むのが楽しみです。

酒井

関連記事