季節は廻り
春に向かう小さな蕾。
あの頃、自分の心に思い描いていた「今」。
そして「今」、ここにいる自分を重ねて思うこと。
常緑の針葉樹の枝先にも春の兆し。
新芽を育む川沿いの樹々は、
寒風に吹かれながらも、力に満ちて。
「目の前のこと、縁した人を大切に、丁寧に。
そうすれば、新しい蕾がつくものよ」
言葉だけではなく、生き方をとおして、そう教えてくれた人。
自らの未熟さを嘆くのではなく、
与えられ、支えられていることへの気づきと感謝。
この気持ちを、様々なカタチで還していけるように。
早春の日。
すべての縁した方々に、心からの感謝をこめて。
沼田智子
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