老子でいいのだ

RFS研究所

2011年11月18日 15:30

前回10月28日に、拙稿「メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか」で、ドリアン助川氏の本について記し、さらにその前の9月16日に「老子」について書いてましたが、その2つが合わさった本が出ているのに気付いたので、お昼休みに会社近くの本屋さんまで早足で(間に合わないので)買いに行きました。





まだ読んでる途中ですが、
1.漢文
2.漢文読み下し文
3.著者訳
4.バカボンのパパ訳(各章は「これでいいのだ」でしめてあります)
という親切な構造です。訳もなかなか面白いです。

以前、赤塚不二夫の葬儀の際の、タモリの弔辞をブログに引用したという記憶があるのですが、
見つからないので、ここに一部を再掲させていただきます。

 あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を絶ちはなたれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事にひとことで言い表してます。すなわち、「これでいいのだ」と。


バカボンのパパの「これでいいのだ」には、いわゆるポジティブシンキングの肯定ではまったくもってかなわないほど、人の強さも弱さも、楽しさも哀しさも、笑いも涙もすべて含まれているような、混濁併せ持った深い響きがあるように感じます。

老子に本当にぴったり!

後書きには、著者が、以前「ハタ坊のおでん」という曲を作った際の赤塚先生とのいきさつがかかれて、このエピソードにも思わずうれし涙が・・・

まだ途中までしか読んでないせいか、それでもやっぱり↓の言葉はどこなのか良くわかりません。
静けさという根本の道に帰ることが
わかっていれば、
何人にも寛容になれる。
             老子


追記:
私にも最近、ある意味「根本の道に帰る」と言ってもかまわないような意識の変化が訪れました。
感謝。
そして・・・
やはり・・・

これでいいのだ!

酒井

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